ジュゴン
住宅の床にはどんなこだわりがありますか。床にも様々な種類、模様、性能、品質がありますが、今回は我が家でも使用しているヘリンボーンについて紹介したいと思います。
- 住宅の床模様「ヘリンボーン」の特徴は何か
- 住宅の床を「ヘリンボーン」にするには予算がどれくらいかかるか
目次
ヘリンボーン床とは
まず、ヘリンボーンとは床の模様のことです。英語では「herringbone」と言って「ニシンの骨」という意味で、ニシンを開きにしたときの骨の形に似ていることが由来です。ん?似てます、よね?

短い板を90度にV字型に並べていくことで模様が作られており、住宅の床以外にも歩道のタイルや刺繍、壁面などで使われることがあります。
住宅の床に使う最大のメリットは「見た目がオシャレ」になることです。住宅や家具のカタログなどで目にした方も多いのではないでしょうか。

反対にデメリットとしては「コストがかかる」「掃除がしづらい」「隙間が多くなりやすい」という点です。
コストがかかるというのは、通常、ストレートの床貼りであれば、数メートルの床材を貼り合わせていくだけですが、ヘリンボーンの場合、幅9センチ、長さ数十センチの板を一枚一枚貼っていくので、手間(人件費)がかかるということです。
また、掃除がしづらいというのは、通常の貼り方より板目が多くなり、向きも揃っていないため、板目部分の埃や汚れが取りづらいということです。特に、材木を無垢材にした場合は、板の伸び縮みが大きいため、冬は板と板の隙間が空きやすくなります。
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ヘリンボーン床の種類
ヘリンボーンの床にする際は、どんな板を使うかで色味や質感、模様、予算が変わってきます。色味は通常の床材同様、木の種類によって出せる色と木の模様が変わってきます。
また、板に無垢材を使えば、肌触りが柔らかく自然感が出ますが、伸縮による隙間のリスクは上がります。隙間リスクを避けるのであれば、肌触りを捨てて複数の板を貼り合わせた積層材をオススメします。
さらに、材木に節(フシ)があるか、無いかでもイメージが大きく変わるため、ここは人によって好みが分かれます。この写真は節があるタイプ。

先ほど、ヘリンボーンのデメリットに「貼り合わせる手間がかかる」という話をしましたが、それを軽減するために、4〜5枚が既に組み合わさった形で販売されているものもあります。
我が家のヘリンボーン床
我が家の床は、オーク材の9センチ×60センチの板を使用しています。自然な感じが好きだったので、節あり、無垢材のオイル塗装を選びました。オイル塗装は材木の木目や色味を際立たせる効果があります。
掃除や隙間問題については現在のところ不明ですが、今後レビューしていきたいと思います。半分は賭けですね。

なお、ヘリンボーンを使った場所はリビング、ダイニング、キッチン、洗面コーナー、玄関ホールで、面積は大体50㎡です。
そして気になる予算は、住宅メーカーの指定する標準仕様との差額ですが、ずばり「+66万円!!」(大工さんの追加手間賃+20万円含む)です。はい。頑張りました。
40年住むと考えれば、年間1.65万円、メンテを入れても年間2万円くらいですので、これで気持ちよく過ごせるのであれば、納得のいく買い物、ですっ!
ちなみに4〜5枚が既に組み合わさった形であれば、追加手間賃がほぼ無いので、標準仕様+40万円くらいでできるようでした。

まとめ
ジュゴン
- ヘリンボーンとは、ニシンの骨という意味で、床板を90度に張り合わせていくことで出来る床の模様のこと
- メリットは北欧風でオシャレになること、デメリットはコストがかかること、隙間が出来やすいこと
- デザインは木の種類、模様で変わってくる
- 我が家の予算は50㎡で、標準仕様+66万円(大工手間賃20万円含む)
- 初めから板を複数枚繋ぎ合わせたタイプがあり、安くあがる
建材を販売する会社で表情が違いますので、いろいろ見て、財布とも相談しながら決めていって下さいね。
あと、床をヘリンボーンにするときは、オシャレな見た目と引き換えに、デメリットがあることも忘れずに。
今回は以上です。