アルミ樹脂複合サッシを樹脂サッシに変えるとUA値はどれだけ下がるのか?

ジュゴン

どうも、ジュゴンです。今回は住宅の断熱性能の話です。

UA値が良いと室内の温度が外気温に左右されにくくなります。また、窓というのは家の外皮の中で最も断熱性能が弱い部分であり、窓の断熱性能を良くすることが、家全体の断熱性能を良くすることにつながります。「窓を制するものが家を制する」わけです。

ただ、言葉では分かっても、実際にUA値がどれくらい下がるのか、わかりませんよね。なので、今回は私の家でそれを検証してみたいと思います。

この記事でわかること
  • 窓のサッシを変えるとUA値がどれくらい良くなるか
  • 断熱性能のUA値はどう計算するのか

UA値と窓サッシの関係

UA値とは「外皮平均熱貫流率」といって、単位は「w/(㎡・K)」で表わされる断熱性能の値です。住宅の外皮である屋根や壁、床などの熱貫流率を算出し、外皮面積合計で除して平均した値のことです。よくわからないと思いますので、後ほど計算をみてもらいましょう。UA値は小さい方が、熱を通しにくいということですので、それだけ断熱性能が良くなるということです。

一方、窓サッシの断熱性能もU値といって熱貫流率「w/(㎡・K)」で表されます。アルミ樹脂サッシは、現在、日本でポピュラーなサッシで、外側がアルミ、室内側が樹脂で作られています。アルミは軽くて丈夫なのですが、熱を通しやすいデメリットがあります。

樹脂は熱をアルミの1000倍通しにくい性質があるため、両者を組み合わせることで、軽くて丈夫で熱を通しにくいサッシを可能にしているのです(最近は軽くて丈夫な樹脂もあるようですが)。

そして樹脂サッシは、外側も室内側も全て樹脂で出来ているため、アルミ樹脂サッシよりも熱貫流率は小さく(良く)なります。ちなみに、昔よく使われていた全てアルミで出来ているアルミサッシは熱をガンガン通すので、熱貫流率は大きい(悪い)です。3種類のサッシを断熱性能で比べるとこうなります。

サッシの断熱性能の順位

アルミサッシ(4.6くらい)<アルミ樹脂複合サッシ(2.3くらい)<樹脂サッシ(1.3くらい)

ジュゴン

断熱性能の良い窓サッシを使うことが、家全体の断熱性能、UA値が良くなることにつながります。

サッシを変えて計算してみる

我が家は、依頼したハウスメーカーがアルミ樹脂複合サッシを標準で取り扱っていることから、全てアルミ樹脂複合サッシにしています。アルミ樹脂複合サッシにしては断熱性能がまあまあ良かったのと、予算の都合もあったので、そうしました。

あとは、樹脂サッシにしたときのUA値も確認していたので、樹脂サッシにしなくても良いという判断をしています。あくまで個人的な判断ですので、皆さんの断熱にかける思いを持って、検討してみてください。それでは見てみましょう。

全てアルミ樹脂複合サッシの場合

我が家の全てアルミ樹脂複合サッシを使用した場合のUA値です。サッシの熱貫流率は2.15 w/(㎡・K)です。UA値は0.362となります。

2020年に義務化される予定だった基準では、日本の多くの地域(地域区分5〜7)が「0.87以下」、ZEH基準(地域区分4〜7)が「0.6以下」、HEAT20のG1基準(地域区分6〜7)が「0.56以下」、同G2基準(地域区分6〜7)が「0.46以下」ですので、まあまあの値だと思います。

リビングの大窓だけを樹脂サッシに変えた場合

我が家の一番大きな窓はリビングにある高さ2m、幅2.56mの窓ですので、まずはここだけアルミ樹脂複合サッシから樹脂サッシに変えた場合のUA値を計算してみます。

ちなみに、以下使用する樹脂サッシの熱貫流率は、あるメーカーのカタログ値を参考に「1.27 w/(㎡・K)」で計算しています。結果、UA値は0.351となりました。前より0.011下がって(良くなって)はいますが、微妙な差ですね。

南側の全窓を樹脂サッシに変えた場合

次に、南側の全ての窓を、アルミ樹脂複合サッシから樹脂サッシに変えた場合のUA値を計算してみます。結果、UA値は0.345となりました。これまた微妙でしょうか。

全ての窓を樹脂サッシに変えた場合

最後に、我が家の全ての窓をアルミ樹脂複合サッシから樹脂サッシに変えた場合のUA値を計算してみます。結果、UA値は0.335となりました。

全てが複合の0.362と比べると「▲0.027」で、まあまあ差が出たかなと言う感じです。全てが複合サッシだと0.3後半だった数値が、全て樹脂サッシにすると0.3前半の数値になるので、数値上の効果と体感の違いは出るのではないでしょうか。

ただし、何でも予算がつきものです。一つの窓を複合サッシから樹脂サッシに変えるのにオプション扱いで「数万円」の見積もりが出されていましたので、全ての窓を樹脂サッシにすると数十万円の予算が必要になります。

我が家はどちらかと言えば温暖な気候の地域なので、それだけの予算をかけて、冷暖房にかかる光熱費が30〜40年で回収できる自信がありませんでした。元々の0.362もまあまあの数値ですからね。

まとめ

ジュゴン

検証結果をまとめると次のとおりでした。
  • 全てアルミ樹脂複合サッシ = 0.362
  • リビングだけ樹脂サッシ = 0.351 (▲0.011)
  • 南面全て樹脂サッシ = 0.345 (▲0.017)
  • 全て樹脂サッシ = 0.335 (▲0.027)

私の感覚としてはあまり大差なかったな、という感想です。我が家の場合はアルミ樹脂複合サッシの断熱性能が割と良い方だったので、このくらいの差に収まったのかもしれません。

ただし、UA値はあくまで家全体の平均値ですので、リビングのソファに座っているときの窓からの熱の感じ方は、また別物だと思います。そのあたりは、またレビューしたいと思います。

この結果をどうみるかはあなた次第です。依頼しているハウスメーカーや工務店にお願いすれば、計算ロジックを教えてくれると思います。良い家づくりの参考にしてみてくださいね。

今回は以上です。

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